夜勤専従で働く魅力

介護施設では、給料の安さや人間関係、仕事がきついという理由で辞めてしまう人が多いといわれています。そのため、正社員や日勤のみという枠にとらわれないのであれば、思い切って夜勤専従という働き方に注目してみてはいかがでしょうか?

介護職の正社員が夜勤をした場合、夜勤手当は一般的に5千円前後のところが多いようですが、夜勤専従のスタッフ募集は日給2万円から2万5千円前後が相場であり、かなり高い日給になっています。月に10日入れば20万円以上、頑張って12日入れば30万円前後の収入が見込めるので、介護職としては高待遇になります。施設の多くは夜勤の場合17時間の拘束(2時間休憩)をされますが、最近では22時から翌朝7時までの9時間拘束(1時間休憩)というパターンも増えてきました。この場合、夜の臥床介助と朝の食事介助はなくなりますので、身体的な負担も軽減されるのではないでしょうか。また、夜勤は、ほとんどが1人から2人体制になるため、日勤のような煩わしい人間関係が少ないのも特徴です。利用者さんも寝ていることが多いので、コミュニケーションが苦手な人には向いているかもしれません。

さらに、介護職には早番、日勤、遅番、夜勤といった変則的なシフトがありますが、これが介護スタッフが体を壊す原因の1つになっています。しかし、夜勤のみのシフトにすると、生活のリズムも整ってくるので、慣れてしまえばそれほど苦痛には感じないのではないでしょうか。ちなみに、夜勤専従はパートや派遣などの立場になるため、週1日勤務や平日のみの勤務も可能です。自分のペースで働くことができるでしょう。

ここではメリットに注目しましたが、敢えてデメリットをあげるなら、夜間利用者さんが急変したり、緊急事態が起きた時に慌ただしくなるという点です。しかし、これもスキルアップのチャンスと考えれば、大きなメリットとなりそうです。